地球に優しいプラスチック ”じゃない” 袋
投稿者 :小林美咲 on
日本人1人あたりのプラスチック廃棄量は、なんと世界第2位
私たちの生活に欠かせないプラスチックですが、近年深刻な問題を引き起こしています。
世界では毎年、約800万トンのプラスチックがゴミとして海に流れ着いているのをご存知でしょうか?分かりやすく例えると、その量東京スカイツリー約222基分です。
2050年には海にいる魚の重量よりプラスチックの方が重くなり、『プラスチックの海』になると想定されています。

「プラスチックはリサイクルすれば良いのでは?」と思う方も多いかもしれません。しかし、プラスチックのリサイクルは複雑でコストもかかることから、リサイクル率は10%にも満たないのが現状です。
私たちが捨てるプラスチックの大半がゴミとして環境へ流れ着き、地球環境だけでなく、生態系や私たちの身体に蓄積し悪影響を及ぼしています。
なんでプラスチックは危ない?
通常のプラスチック・ビニール袋の原料は、「石油」です。
石油は私たちがゴミ箱に捨てた後でも、自然界で分解することはありません。
半永久的にゴミとして留まり、捨てた分だけ蓄積していきます。
形を留めているプラスチックゴミならまだ回収はできます。
しかし、プラスチックは水や紫外線の影響で目に見えないほど細かく砕けて『マイクロプラスチック』または『ナノプラスチック』と呼ばれるものになり、私たちや家族の身体の中に知らぬ間に入り込むのです。
そして、とても危険なことに、プラスチックは残留性の高い有機汚染物質(POPs) をまるでスポンジのように吸収します。POPsは殺虫剤、燃焼生成物、工業用化学物質など、人間によって作られた複雑な分子です。
これらをまるでスポンジのように吸収することから、マイクロプラスチックから検出される有害物質の濃度は、海水中の汚染濃度の10〜100万倍と言われています。
私たちは、プラスチックと共に大量の有害な汚染物質を身体の中に取り入れているということです。
それだけでなく、プラスチックの原料となる工業用化学物質ビスフェノールA(BPA)は人間含め生物のホルモンや細胞に悪影響を及ぼし健康被害の原因になるという研究結果が数多く発表されています。
実際に、UCLAにある私の研究室でBPAに曝された生物は異常な数のアポトーシス(プログラム細胞死)や生殖機能に異変が見られました。

あなたはいつマイクロプラスチックを食べている?
今現在で分かっているだけでも、私たちは毎週クレジットカード1枚分のマイクロプラスチックを食べているといわれています。
最近までは、私たちは主に魚介類からマイクロプラスチックを身体に取り入れていると思われていました。
しかし、最近の『Science』誌で発表された分析で、空気中に大量(米国西部の一部だけで年間1,000トン以上)のマイクロプラスチックが舞い落ちていることが発覚しました。
それだけでなく、野菜も土壌からマイクロプラスチックを吸収していて、それを私たちが食べているということが分かったのです。
私たちは食事から、水から、空気中から、マイクロプラスチックとそれに吸収された有害物質を食べているのです。
袋を変える。地球が、変わる。
earthsaver(アースセイバー)は、180日で完全に土に還る100%生分解性+バイオマスのうんち処理袋です。
海洋を汚染するマイクロプラスチックや焼却時に有害物質が発生する石油化学系樹脂の使用をこれ以上増やさない取り組みの一環として、環境に優しい商品です。
earthsaver誕生秘話
私がUCLAでマイクロプラスチックや気温変化が生物に及ぼす影響をDNAレベルで勉強・研究していた中で、環境変化が私たち生き物に与える影響の大きさに衝撃を受けました。
そして、影響を受けるのは自分だけではなく、子孫にも受け継がれてゆくということも学び、常に「何か私にできることはないか」と考えていました。
そして保護犬のニーチェと保護猫のミリオンと暮らす中でプラスチック袋を毎日当たり前のように使用しては捨てていた自分に気が付き、「毎日使うけれどリユースはできないこの大量のプラスチックをもっと環境に優しいものにできたら」と思い立って企画開発した製品です。
アースセイバー(地球を救うヒーロー)の名前とイメージキャラクターは私の保護犬のニーチェがモデルになっています。
保護施設から引き取った時はノミダニだらけでガリガリ、脱毛も酷く全てに怯えていたニーチェ。決して楽な人生ではなかったはずなのに、幸せになることを諦めず、いつも愛をたくさんくれてアースセイバーを作るきっかけにもなってくれたニーチェは私にとってのヒーロだからです。
そして、環境に優しいこの袋を使ってくれる、またはこの取り組みに賛同して参加してくれる仲間は1人1人がearth saver(地球を救うヒーロー)なんだ、という想いを込めてデザインさせていただきました。

酸化型分解性ではありません。
酸化型分解性プラスチックとは、「EPIテクノロジー」と呼ばれるものを使用して作製した、石油原料のプラスチックのことを指します。
添加物により目に見えないほど細かく砕け、土に還ったかのように見えるのが特徴です。
しかし、原料である石油は生分解性ではないので、細かく砕けても微生物には分解されず、マイクロプラスチックやナノプラスチックとして環境や私たち生き物の身体の中に蓄積されていきます。
地球に優しいためには『バイオマス』+『生分解性』両方が必要!
バイオマスプラスチックとは、石油原料を使用せず植物資源(バイオマス)を原料としたプラスチックのことをといいます。焼却処理しても地球上の二酸化炭素量を増やさないため、地球温暖化防止に有効とされています。
生分解性プラスチックとは、微生物によって完全に分解されるプラスチックです。 土に還るのでマイクロプラスチック化せず環境を汚染しません。
また、100%植物性のearth saverは、焼却時に有害物質を発生させません。
earth saverは、地球温暖化防止・マイクロプラスチックを増やさない取り組みの一環として、石油原料を一切使用せず、箱や芯は100%リサイクル素材で作りました。
100%生分解性 ・100%堆肥化可能・カーボンニュートラルの商品です。是非、みなさんも今日からearth saverの一員になってみませんか?
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- タグ: サスティナブル