選びたくないフード原料[2] レンダリングってなんですか?

投稿者 :KobayashiMay on

レンダリングってなんですか?

 

選びたくないフード原料[1] でミールフードは絶対に避けたい、というお話をしました。
このミールフードの原料はレンダリング処理されてできるのですが、この聞きなれないレンダリングって一体どんなものなのでしょう?

アメリカのFDA(食品医薬品局)の説明によると、


レンダリングとは、
食肉副産物、死んだ牛の死骸を含む食用に適さない動物、または食肉くずを処理する会社または個人"、となっています。(2021年4月1日の連邦官報/Federal Register)

 「原材料は均一なサイズに粉砕され、連続調理器またはバッチ式調理器に入れられ、タンパク質と骨から水分と遊離脂肪を蒸発させ、一連のコンベヤー、プレス機、遠心分離機によって、脂肪と固形物を分離する工程をレンダリングと言う。」

 

つまり、レンダリングというのは、食用にならない動物を一箇所に集めて、粉々にして熱処理して混ぜて、タンパク質と油脂に分離する工程のことで、
その工程を経て出来上がるのが「肉骨粉(ミール)」です。

 

レンダリングされた原材料のうち何パーセントが肉で、何パーセントが骨、内臓、血液や羽やヒズメや皮かといった詳細は不明です。レンダリング処理された原材料の構成は、原材料の供給者の裁量に委ねられます。

ミールフードの原材料表記にある
トリ肉(チキン、ターキー)や肉類などの曖昧表示もさもあらんという感じです。

安楽死された犬や猫もフードの原料に?

レンダリング工場に集められる動物の死骸の写真は、ニュースになったりU-Tubeにアップされたりしています。
明らかに冷蔵されていない動物の死体あるいはそのパーツがトラックに乗せられて運ばれます。途中で道路に散乱する様子の画像もあります。

その中に安楽死された犬や猫が混じっている可能性は長く議論され続けています。
果たして、安楽死された犬や猫はペットフードの原料として使用されているのでしょうか?

製造者が「安楽死の犬猫を使った」と言明することは、おそらく未来永劫ないでしょうから、フードの原料にありのままの名称が記載されることもないと思います。しかし、因果関係や可能性を知る手段はあります。

FDAの Enforce Reportで
https://www.accessdata.fda.gov/scripts/ires/index.cfm
ペットフードのリコールに関して検索ができます。

ちなみに2012年から2021年の10年間の原因別リコール順位は下記の通りです。
(リコール対象フードの重量で集計)

1位
病原性細菌汚染(サルモネラ/リステリア/大腸菌)
159,719,869ポンド
2位
ペントバルビタール混入
91,535,030ポンド
3位
 アフラトキシン(カビの一種)
60,460,310ポンド
4位
 ビタミン・ミネラルの過剰or過小
13,265,483ポンド

 

やはり一番多いのはサルモネラ菌などの病原性細菌による汚染でした。
アメリカ・カナダのレンダリング協会では、肉骨粉がサルモネラ汚染しないための努力目標を出していますが功を奏していないのかもしれません。

そして次に多いのが「ペントバルビタール」の混入によるリコールです。
ペントバルビタールというのは安楽死に使われる薬剤です。

ペントバルビタール混入でリコールされたペットフードは、
ペントバルビタールで安楽死された動物を使っていたということに他なりません。

厄介なことにペントバルビタールは高熱でも分解しません

ペントバルビタールで安楽死された動物をレンダリング処理して肉骨粉(ミール)を作れば、ペントバルビタールはペットフードに入り込むことができます

ペントバルビタールが原因となったリコールは、FDAの監視で発覚したのではなく、愛犬が亡くなったり病変したりした飼い主による訴えで明るみに出ています。(表面化したものは氷山の一角かもしれません。)

2018年、FDA獣医学センターはペットフード業界向けて
"当初考えられていたよりも、ペントバルビタールはペットフード全体に蔓延している問題であることを示す新たな証拠が見つかっている。レンダリング製品は管理されていなければ、ペントバルビタールの供給源になり得ると考えられる "
と発表しました。
しかし、飼い主への危険性の警告がなされたことはありません。

 やはりミールフードは絶対に避けるべきだと言わざるを得ません。

尚、1990年代にはアメリカの獣医師会からもペントバルビタールに耐性を持つ犬や猫が増えているという報告が出ています。
ペントバルビタールが残留したフードを食べ続けていたら、ペントバルビタールに耐性ができてしまうのも頷けます。

 

「国産」表記を信じすぎないで!

今までの話はアメリカのことで、日本の飼い主には関係ないでしょうか?

アメリカから輸入されてくるペットフードはとても多いですし、アメリカで製造された肉骨粉を他の国に運んでペットフードを製造した場合、最終処理がされた国が原産国となりますので、原料の産地は隠れて見えなくなります。
▶︎ペットフード安全法の「原産地表示」

『でも、流石に日本で製造される「国産ペットフード」に肉骨粉は使わないでしょ〜!』と思いましたか?

日本でも肉骨粉は作られていますし、ペットフード製造にも使用されています。
▶︎日本の肉骨粉製造とペットフードに利用する際の取り決めがあります

▶︎レンダリングで問題になるサルモネラ汚染

 


この投稿をシェアする



← 投稿順 新着順 →