食欲の秋に注意! 犬猫に危険な食べ物

投稿者 :KobayashiMay on

人も犬も猫も、この快適な季節を満喫していることと思います。
食欲の秋ですから自ずと食も進んで参りますが、犬や猫にとっては危険な秋特有の食べ物や植物が意外と身近に潜んでいます。

特に危険性が高いと言われる秋の産物をピックアップしてみましたのでご参考になさってください。

 

 銀杏

  秋の収穫の一つで、おつまみやおかずに人気の銀杏。私も大好きです。
しかし、銀杏の含有成分であるメチルピリドキシンは犬や猫には有害だと言われます。摂取した場合、嘔吐、興奮状態や何らかの発作を起こす可能性があります。
 メチルピリドキシンはビタミンB6の働きを阻害する有毒成分で、加熱調理しても毒性は消えないので、犬猫に限らず人間も過剰に摂取し過ぎると危険です!

 アメリカのポイズンコントロールセンターの記事を読んで不謹慎にも笑ってしまったのですが、私達日本人と違って銀杏を好んで食べる習慣がないのか、銀杏を食べる際には注意して!というのではなく、犬が銀杏の実の上で転がると家の中に不快なニオイを持ち込むことになるので、イチョウの木を庭に植える場合は雄木を選ぶと良いよ!と書かれています。庭に雄木を植えておけば、不快なニオイと毒性の両方を回避できて一石二鳥だと(笑)。視点の違いが面白いです。

 

 ブドウ・レーズン

  秋の代表的な果物の一つであるブドウ。宝石のような粒を口に含むのは至福の時ですが、犬や猫の口に入らないように注意が必要です。ブドウだけでなく、乾燥させたレーズンにも同様の毒性があると考えられています。

 毒性がありそうな感じがしない果物で、ちょっと意外に感じる方が多いかと思います。その上、どのくらいの量を摂取したら危険なのかという詳細や、障害を引き起こす成分がまだ特定されておらず謎は多いままです。とはいえ何らかの障害を起こす可能性の報告が存在するので、注意するに越したことはないでしょう。わんちゃん、猫ちゃんには申し訳ないですが、ブドウを味わうのはご遠慮していただくのが良さそうです。

 

 菊

  秋に咲く花として有名な菊ですが、年間を通して切花として流通し仏壇やお墓参りの際に供えることも多い花です。今では季節感が薄れてしまいましたが、私が子供の頃には庭や畑に咲いていたり、菊人形なども目にしたものです。
 アメリカでは、仏事と菊は結び付いていないため、イベントの表彰式の飾り付けや、受賞者への花束にも多用される人気の花です。

 菊の花は犬・猫・馬に対して軽度の毒性があるとされ、摂取した場合は嘔吐、下痢、唾液分泌過多、筋肉の協調運動失調、皮膚炎などの症状が現れるようです。
 秋のお彼岸に菊を買って来たら犬や猫から離して保管するのが安心です。室内に飾る時や仏壇にお供えする際には秋に限らず一年中注意してくださいね!

 

 ユリ

  ユリが咲くのは秋ではありませんが、菊と同様年間を通して手に入る人気の花で、深刻な障害が起こる可能性が高いので、菊と一緒に注意喚起をしてみます。

 ユリに注意が必要なのは特にで、植物のどこに触れても急性腎障害を起こす可能性があり、わずかな接触でも積極的な治療を要すケースが多いそうです。

 ブドウと同様、毒性の原理が解明されておらず多くの謎が残されていますが、葉、花、花粉など全ての部位に触れるだけで障害が起こる可能性が否定できないだけでなく、急性腎障害は猫にとっては深刻な問題です。花瓶に差した優雅なユリを愛でるには注意が必要なことを、猫の飼い主さんは十分理解しておく必要がありそうです。

 

  人間には害がなくても犬や猫には危険な食べ物全般に関してはこちらの記事でもご紹介していますのでご参照ください。

 食欲の秋、天高く馬肥ゆる秋。
美味しく食べて健康増進を図りたいですね!


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