フードの与え方[3] 〜水分不足はかなり危ない〜
投稿者 :KobayashiMay on
水分が不足したら起こる困ったこと
無理なく水分を補給するための方法として、ドライフードにお湯をかけることをご紹介しました。
私たちの体の60〜70%は水分です。食べ物がなくても数週間は生き延びられますが、水がなければせいぜい2〜3日だと言われます。
「水」はそのくらい生き物にとって一番重要なものと言えます。
ですから、
◎十分な水分補給ができていると
→老廃物を体の外に排出するデトックス機能が活発になる
→体の細胞などが新しいものと入れ替わる新陳代謝が活発になる
など、水は身体を健やかに保つために重要な役割を果たしてくれます。
では、
十分に水分補給ができていないと私たち生き物の体にはどんな影響があるのでしょうか?
✖️水分不足で起こるトラブル
水分が不足することで体の中では色々な弊害、例えば、
尿路結石、肥満、老化、癌や心臓疾患などの生活習慣病
が生じる可能性が高くなります。
🔴細胞の癌化
→デトックスが進まず老廃物や汚染物質が体内に蓄積される
→体内酵素の働きが阻害され細胞の再構築が行われにくくなる
→細胞のアポトーシス(細胞自死)が阻害され細胞の癌化が起こりやすい
🔴尿路結石
→デトックスが進まず老廃物や汚染物質が体内に蓄積される
→尿路結石を引き起こす誘因となる
🔴低体温による発癌の可能性アップ
→水分不足で新陳代謝が鈍ることで体温が上がらない
→がん細胞が発生しやすい低体温に陥る
🔴肥満傾向
→代謝が落ちて消費されないカロリーが脂肪として蓄積される
→肥満傾向に陥る
🔴老化が促進される
→水分不足で代謝が落ちる
→皮膚代謝(ターンオーバー)の乱れで皮膚病や涙やけなどのトラブルが発生しやすい
→老化の原因となる/癌や心臓病などの病気になりやすくなる
シニア期のわんちゃん・猫ちゃんは特に注意!
加齢と共に体内の水分量が減少
わんちゃん・猫ちゃんがシニアと呼ばれる年齢になるのは、おおよそ7歳くらいだと言われます。
シニア期になるとロコモーティブシンドローム(歩行運動機能の衰え)の問題が起こりやすくなります。
そのため、若い頃のようにエネルギッシュに動くこともなくなり、運動量が減る傾向になることから、結果的に水分摂取量も減少してしまいます。
また、喉の渇きを感じにくくなり、水分が不足した状況を感じ取りにくいなどの問題も出てきます。
子犬も子猫も注意が必要!
子犬の体組成は80%が水分
子犬は体の80%が水分と言われます。
体内の水分量が減ってくるシニアに比べると、体の中にたくさんの水分を保持していることが分かります。
内臓や骨格などの体を作る組織が形成される途中の成長期の子犬は、十分な水分補給が大切だということですね。
[ 豆知識 ] 1日に必要な水分量for Dogs and Cats 👆おおよそ体重1Kgに対して50mlを目安に考えると良いよ! |
どうする?
~ 気づいたら水分不足だった! を防ぐには~
→ドライフードにはぬるま湯をかけて無理なく自然な水分補給を促す
→水分含有量の多いウエットフードを利用する For Dogs
→水分含有量の多いウエットフードを利用する For Cats
→デトックスハーブを食事にプラスする
この投稿をシェアする
- タグ: フードの与え方を学ぶ