フードの与え方[2] 〜病気の可能性を回避〜
投稿者 :KobayashiMay on
目的その2.
胃捻転・腸捻転が起きる可能性を下げる
目的その1を見る▶︎
ドライフードを主食として食べているわんちゃん・猫ちゃんが、フードの粒を勢いよく口の中に放り込んで、咀嚼しないで食べている姿を目にしたことがあると思います。
お宅のわんちゃん・猫ちゃんはいかがですか?
一般的なドライフードの粒は微細な気泡を含んでいます。私達が食べるクッキーを想像していただくと分かりやすいと思います。
小さな気泡ではありますが、気泡=空気です。
粒の気泡はフードを食べることで胃の中に一緒に運ばれます。
消化器の中は空気のあるべき場所ではない
通常、空気は気管を通って体内に入り、胃の中に入ることはありません。
本来ならあるべき場所でない消化器官の中に空気が入り込むことで生じる問題があります。
それは、胃捻転・腸捻転が起きやすくなるという問題です。
短時間で急変することもある!
胃捻転というのは胃が食べ物やガスで膨れ上がったところに、胃が捻れを起こした状態です。
腸捻転は、捻れが腸で起こった場合の呼び名です。
ジャーマン・シェパード・ドッグ、グレート・デーン、ワイマラナーなどの胸の深い大型・超大型犬で多く発生しますが、ミニチュアダックスフントなどの小型犬でも起こることがあります。(猫では稀だと言われます。)
胃や腸が捻転を起こすことで血流障害が起こり、短時間のうちに命にかかわる状態へと進行するため、早急な内科的・外科的治療が必要となります。
気泡(空気)を胃の中に持ち込まない方法
では、ドライフードの空気を胃の中まで持ち込まないようにするにはどうしたら良いでしょう?
→お湯をかけることで中の空気を抜く
お湯をかけるとフードの粒の気泡の部分に水分が入り込み、空気が抜けます。
▶︎お湯をかけたフードはこんな感じ(実際のフードの様子を見る)
お湯でふやかしたフードに、缶詰やアルミトレーなどのウエットフードをトッピングすると、水分補給をスムーズにするのにも役立ちます!
病気発症の可能性を低くできるなら、一手間加えてぬるま湯をかけてあげたいと思いますがいかがですか?
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- タグ: フードの与え方を学ぶ