総合栄養食ならオッケーか?/ペットフードの不都合な真実-4

投稿者 :KobayashiMay on

総合栄養食というのは、それだけで犬や猫の栄養を賄えることを前提として、AAFCOのガイドラインを満たしたフードに表示されます。

AAFCOというのは米国飼料検査官協会というペットフードの業界団体です。
大手フードメーカーから派遣された人物が役員を務めています。
AAFCOが提示する栄養成分分析値がペットフードを作る際のガイドラインとして採用されていますが、 フードの分析値を検査したり、確かに適正でしたという認証を出したりはしていません。

ですから、「ウチのフードは総合栄養食だからAAFCOの認証があるの!」とは言えないのです。



ペットフード協会によると、総合栄養食というのは「水とフードだけで栄養が賄えるもの」 で、AAFCOの栄養ガイドラインをクリアすることが総合栄養食と表示するための条件となっています。

AAFCOの栄養基準値をクリアしているかどうかは、分析値のみで判断されます。
極論を言えば、あなたの革靴をフードの原料として使っても 「タンパク質」として分析されます。
革靴が、実際に犬や猫たちの体の養分として有効に働くかどうかは問題にされません。

ペットフードのタンパク質原料として使用されるものに肉骨粉があります。
[参考記事]→絶対に避けたいミールフード!

安楽死された犬や猫も、病気で死んだ家畜も、スーパーの廃棄食材も、レンダリングして肉骨粉にすれば立派に"タンパク質として分析"されます。

犬や猫にはタンパク質が必要だから高タンパクなら良いフードでしょうか?
分析値だけでは、タンパク質の「質」は分かりません。


価格の安さや食いつきをアピールしているフードは、原料の「質」を聞いて欲しくはありません。
飼い主さんには、ぜひ分析値だけに気を取られてほしいでしょう。

肉骨粉でも鶏のトサカや羽毛でも革靴でも、分析にかければ「タンパク質」なのです。

あなたは分析値を重視しますか?原料の質が大事ですか?

大切な家族を守るために、愛犬・愛猫のフード選び、一緒に考えてみませんか?

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