ヒューマングレードの嘘/ペットフードの不都合な真実-9
投稿者 :KobayashiMay on
ペットフードには、販売戦略として、しばしばとても耳障りの良い言葉が使われます。 ナチュラルとかネイチャー、自然食や無添加、ホリスティックなんて言葉もあります。 最近はヒューマングレードという言葉が出てきたようです。 でも、どれもはっきりと決められた定義もありません。 罰則規定もなければ、どこかで許可をもらう必要も無いので、各社が自由に使って、都合が悪くなったら(リコールが起きたりして)ホームページから削除しておしまいです。 定義が設けられていないイメージだけの言葉は、時に大きな問題を引き起こすことがあります。 2017年1月に、パグの女の子・Talulaが、突然死んでしまうという事態が起きました。 |
Evanger'sというメーカーの「ヒューマングレード」と書かれた缶詰を食べてすぐ様子がおかしくなったので、飼い主さんは獣医さんに駆け込みます。 |
飼い主さんは「ヒューマングレード」を信じて、それなりのお金額を支払って購入したフードです。 しかし、「ヒュマングレード」と言う言葉に厳密な定義や保証があるわけではありません。 |
飼い主さんはTalulaの亡骸と食べたフードを、オレゴン州立大学に持ち込んで検査を依頼しました。 そこで検出されたのは「ペントバルビタール」という安楽死に使う麻酔薬だったのです。 なぜフードにペントバルビタールが残留していたのか? それは、安楽死された動物がフードの原料に使われていたからにほかなりません。 参照→ペット安楽死の闇 でもフードには「ヒュマングレード」と表示されていました。 定義も認証もないので勝手に使うことができます。 |
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「ヒュマングレード」という言葉をメーカーは都合よく使って、都合が悪くなったら削除して終わりです。
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