ヒューマングレードを暴く/ペットフードの不都合な真実-10
投稿者 :KobayashiMay on
ペットフードのリコールが起きて一番に被害を被るのは、ペットフードを食べた犬や猫です。 犠牲になるのはいつも、飼い主さんから与えられたフードを、何の疑いもなく喜んで食べる声無き小さな存在です。 そして、最愛の家族が病気になったり、最悪の場合死んでしまうという事態に襲われる飼い主さんです。 原料に何が使われているのか知っているのは、それを作ったメーカーだけで、私たち飼い主は、大切な家族が最悪の場合死んでしまうという結末を迎えるまで、フードの実際の原料は分かりません。 パッケージには原料の真実が表示されないからです。 →ペットフード表記の闇 これってすごく不公平で悲しいことだなあと、私は常々思っています。 犬も猫も「命」と思っていたら、命を危険にさらすような原料で「食べ物」を作らないはずなのに。 |
パグのTalulaを死に追いやったフードには、ペントバルビタールが残留していました。 だけど、このフードは、「ヒューマングレード」、「プレミアム」、100%ビーフ」、「USDA検査済み」と言って売られていました。 この「ヒューマングレード」のフード原料は、納品書に『食用不可』(Inedible Hand Deboned Beef)と書かれていました。 製造メーカーが、『食用不可の肉を納入するから、リコールになっちゃったじゃないか!』と、納入業者を訴えて、自ら告白しています。 Talulaが死んでしまったことに責任を感じるのではなく、不都合は納入業者のせいだと言い張ることで、 隠していた自分のウソを暴露することになったのです。 「ペントバルビタール」は、安楽死の時に使う麻酔薬です。 「安楽死の動物」を原料にすればペントバルビタールがフードに残留します。 Talulaの飼い主さんは訴訟を起こし、FDA(アメリカ食品医薬品局)の監督不行き届きにも言及しています。 FDAがメーカーを取り締まらないからメーカーは平気で嘘をつき続けているのだと。 |
FDAの怠慢を問題にしたペットフードの裁判は今回が初めてだそうです。 訴状にはこんなことが書かれています。 |
Evanger's を含めた多くのペットフードメーカーは、 USDA検査済みではない肉、ヒューマングレードではない肉、屠殺以外で死んだ肉を、フードの原料として使っている。 それには、ペントバルビタールで安楽死された動物も含まれる。 これは、伴侶動物(ペット)を病気や死に追いやる原因となり、 その他の動物や人間の健康被害を引き起こす原因ともなり得る。 それが分かっていながら、 そういった原料をフードに使用しているメーカーに対して、 FDAは何の措置も講ずることなく放置し続けてきた。 そのため、Evanger's をはじめとしたペットフードメーカーは、 ペントバルビタールのような有毒物質が残留した、屠殺された動物でない、違法な肉を使い続ける結果になっている。 |
FDAは肉骨粉をペットフードにリサイクルすることを禁じていません FDAはペットがペットを食べることを問題視していません この裁判が、FDAの取り締まり強化の契機になるよう祈ります。 |
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- タグ: ペットフードの真実